うさぎの飼い方
うさぎは飼いやすい?
初めてうさぎを飼ってみようと思う方は、
考えることだと思います。
まず、うさぎは犬や猫とは異なる動物です。
犬には犬の飼い方、猫には猫の飼い方があるように、
うさぎにはうさぎの飼い方があります。
飼いやすいかどうかは、その人によります。
うさぎはどこでお迎えするの?
うさぎはペットショップやホームセンターのペットコーナー、
うさぎ専門店などで販売されています。
また、里親サイト等でもお迎えすることが可能です。
比較的、日本に多い品種は、
ネザーランドドワーフ、ホーランドロップ、ミニレッキスです。
また、ミニうさぎ、ロップイヤーという名称の
何かと掛け合わせのうさぎ(MIX)も多いです。
※ミニうさぎは、ジャパニーズホワイトとの掛け合わせ、
ロップイヤーはたれ耳との掛け合わせとなります。
他にも長毛種のアメリカンファジーロップ、ライオンラビット、
ジャージーウーリー等や珍しい品種のうさぎがいます。
長毛種はグルーミングが大変だったり、珍しい品種は情報が少ない為、
初めてお迎えする方は、
よく調べてからお迎えすることをお勧めします。
動物アレルギーは大丈夫?
どの動物にも言える事ですが、
ご家族の中にうさぎアレルギーの方はいませんか?
犬や猫が大丈夫でもうさぎには反応してしまう。
逆にうさぎは大丈夫!
という方もいらっしゃいます。
野外ではわかりずらいので、
室内のうさぎカフェ等にいってみるのも手だと思います。
うさぎの性格
うさぎは個体差が激しい動物です。
性別や、品種、親の性格によっても異なります。
品種ごとの性格についてはこちらをご参照下さい
男の子の性格の特徴
甘えん坊・人懐っこい・遊ぶのが大好き・おしっこを飛ばす
女の子の性格の特徴
性質:食いしん坊・慎重派・神経質
※これに品種や親うさぎの性格などから、
その子の性格が決まりやすいといわれています。
また、女の子は子宮の病気にかかりやすかったり、
男の子は去勢をすると
おしっこを飛ばすことをやめる場合があります。
去勢・避妊手術をするという判断もありますが、
うさぎは麻酔に弱いのです。
うさぎは麻酔が効きづらく
手術をする場合はかなり強い麻酔が必要となり、
事故が多いのも事実です。
手術をした場合は、性格や味の好みも変わる場合があります。
男の子のおしっこ飛ばしに関しては大人になるとやめる子もいます。
去勢・避妊が必要かどうかは、飼い主様の判断にゆだねられます。
※個人的には、多頭飼いではない場合、
去勢はおススメしません。
うさぎの飼い方
まず用意するもの
ケージ(ウサギ用)、給水ボトル、牧草ポット、ペレット入れ、キャリーバック
消耗品
ペットシーツ、ウッドリター、牧草(チモシー)、ペレット
※キャリーバックは、病院等に連れていく際に必要になります。
いざという時の為に用意しておきましょう
あると便利なもの
ウサギ用トイレ、ケージカバー
※トイレを入れる場合、トイレ用ペットシーツを敷くorウッドリターを敷きます。
ウッドリターを敷く場合は、交換用のスコップもあると便利です。
ペットうさぎの祖先はアナウサギです。
暗くて狭いところが落ち着く傾向にあります。
ケージ内に巣穴を用意する手もありますが、
震災時にはやはり凶器となってしまいます。
丸洗いできるケージカバーを用意する方が衛生的にもよいでしょう。
また、引っ張り出して齧ってしまう場合は、
ケージの四方を段ボールで囲ってあげるのもよいです。
トイレのしつけ方
うさぎは隅っこにおしっこをする習性があります。
この習性を利用して、ケージや部屋の隅に
トイレを置いておくと決まった場所に覚えやすいです。
また、おしっこをティッシュなどで拭いたものをトイレに入れておくと、
匂いで覚えたりもします。
失敗してもトイレのしつけは根気よく続けましょう
(うんちに関しては無意識に出てしまう為、
覚えることは難しいです。
ただ健康なうさぎのうんちは
コロコロと乾燥しているので匂いはほぼありません)
※多頭飼いの場合、
他のうさぎさんの匂いがする為覚えることは難しいです。
かじり木は必要?
うさぎさんは固いものを齧り過ぎると、
歯が折れてしまうこともあります。
最近では、地震などの災害時には、
ケージに入っているものが凶器となる事例がございました。
なるべく突起物となるようなものは避け、
不要な物は入れないようにした方が安全です。
かじり木、ケージ用リビング等は特に必要ありません。
うさぎの食事
牧草は常に食べ放題、お水はいつでも飲める状態にします。
ペレットは、朝と晩に1日2回づつ体重の1~3%を与えます。
副食として、適度に野菜を与えることも大事です。
果物はうさぎさんの大好物なのですが、
糖分が高すぎる為、ご褒美として少量を与えるぐらいにしましょう
※また、ペレットを与えすぎると、肥満になったり歯の病気、
うっ滞と呼ばれるお腹が詰まる病気になることがございます。
うさぎへの接し方
うさぎは個体差が激しい動物です。
頭をなでなでされるのが好きなうさぎもいればその逆もいます。
接し方はそれぞれになります。
うさぎさんと接する時は、
恐る恐る接してしまうとうさぎさんも怖がってしまいます。
思いっきり接して、「大丈夫だよ」と安心させてあげることが大事です。
うさぎさんが嫌がること
顎の下を触る
…犬や猫と異なりとても嫌がります。
うさぎの顎の下には臭腺があり、勝手に触られて欲しくないんです。
足の裏を触る
…うさぎは足の裏にも毛がびっしり生えていて、肉球はありません。
足の裏を触られると、くすぐったいので嫌がります。
大声をあげる
…耳が大きい動物なのですから、「大きな音をたてる」と
うさぎさんはビックリしてしまいます。
耳を持つ、首の後ろを掴む
…耳はうさぎにとってとても重要な器官です。
絶対に耳を掴んだりしないで下さい。また首の後ろは神経がないのですが、
皮膚が弱いので耐えられません。絶対にやらないで下さい。
抱っこする
…実はうさぎは本来、抱っこが苦手です。
「抱っこされる=捕獲される」と思ってしまい、とても怖がります。
※ケアや健康チェック等をする時は必要になりますので、
抱っこは慣れさせてた方がよいです。
おしりをさわる(メスのみ)
女の子のうさぎさんはおしりを触られると、
妊娠したと勘違いすることがあります
うさぎは薄明薄暮性であり、夜行性ではない!
薄明薄暮性
…夕方から明け方にかけて活発になる動物です。
昼間は寝たり起きたりの繰り返しです。
また、薄明薄暮性の動物は環境によって生活リズムを合わせてきます。
よって人間のサイクルに合わせる性質があります。
部屋の温度管理に気を付けて!
野生のうさぎは暑かったり寒くなったりした場合は、
巣穴で逃げ込みますが、おうちではそうはいきません。
お部屋は常に空調をつけるようにしましょう。
夏:25度以下 冬:15度以上
※空調は常につけていることが前提となりますが、
あまり神経質になる必要はありません。
人間が不快に感じない程度の温度はうさぎも同じだといえます。
うさぎに散歩は必要?
犬とは異なり、お外で散歩をさせる必要は特にありません。
ただ、運動自体は必要です。
1日1時間程度はケージから出して、
お部屋の中で運動させるようにしましょう。
また、うさぎの生活スペースには
コード類は齧ってしまうので、絶対に置かないで下さい。
お外での散歩(うさんぽ)のメリット・デメリット
お外が好きなうさぎさんの場合、
広い外の世界を走り回ることが大好きです。
本物の土をほりほり出来たりとストレス発散にもなります。
ただ、お外は危険もいっぱい!
外の世界は、犬や、カラスなど外敵もいっぱいいますし、
間違って毒性のある植物を食べてしまうこともあります。
お外で散歩をさせる場合は、
それらのいない場所、時間等を調べる必要があります。
また、ダニがついてしまうと病気にかかってしまうこともございます。
お家で、ある程度の運動ができれば、
お散歩(うさんぽ)をさせる必要はありません。
※公園や河川敷にある毒性を持つ植物の一例
・オシロイバナ・キョウチクトウ・ジンチョウゲ・ホウセンカ・レンゲツツジ等
お風呂に入れてもいいの?
お風呂は入れないで下さい。
※ネット等でお風呂に入れている状態を見かけても
絶対に真似しないでください!
うさぎは体温調節を耳でおこない、汗をかかない動物です。
とてもきれい好きで、匂いもありません。
身体が冷えてしまうと、命に係わる為、
基本的にはお風呂に入れないで下さい。
汚れが気になる場合は、
ぬるま湯を浸したタオルで拭いてあげるだけでいいです。
どうしても汚れが気になる場合は、
お湯で流した後、すぐに乾かしてあげて下さい。
身体は弱い?
まず、うさぎの骨はもろく常に骨粗しょう症のような状態です。
高い所に平気で登ったりしますが、猫と異なり着地が出来ない為、
高い所から降りるとすぐに骨折してしまいます。
フローリングの部屋で遊ばせる時は、
必ず厚手のマットなどを敷くようにしましょう。
※肉球が無い為、つるつるした場所では
摩擦で足の裏の毛が抜けて
炎症を起こすことがあります。(ソアフォック)
具合が悪くても、隠す動物なのがうさぎです。
弱っているのがバレてしまうと、すぐに食べられてしまうと考え、
うさぎは具合が悪い時、隠そうとします。
飼い主様が気づかないと、手遅れになることがあります。
簡単な健康チェック(異常がないか)見てあげることが大事です。
また、うさぎを診てくれる病院は犬猫に比べ、少ない為ので、
病気になった時の為に、診てくれる病院を探しておきましょう。
総合の動物病院はうさぎの医療知識には乏しいことがあります。
(うさぎ専門病院は予約制だったり、家から遠かったり、
夜間に対応してくれない等がございます)
現実的には、
普段は夜間も対応してくれる近くの動物病院、
うさぎ特有の病気や怪我については、
うさぎ専門の病院にいくことをお勧めします。
(他の希少動物についても同じ)
ただ、うさぎ専門の病院だからと安心するのも危険です。
医療知識が古かったり、あまりよくない病院があるのも事実です。
「アレ?」と感じた場合、他の病院で診察してもらうのも1つの手です。
うさぎの多頭飼いについて
沢山うさぎがいた方が楽しそう!と思う方もいらっしゃると思います。
うさぎの多頭飼いは1匹で飼うよりも遥かに難しく、
初めてうさぎをお迎えする方にはお勧めしません。
『多頭飼いをすることでうさぎの行動が変わる?』
多頭飼いした時のトイレ
他のうさぎの匂いがすると、トイレを覚えていても上からマーキングをしたがる為、
女の子もおしっこを飛ばすことがあります。
うさぎの順位づけ
うさぎ社会は縦社会です。1番2番と順位が決まります。
「2番は嫌だ!」となれば喧嘩になったり
マウンティング(上に乗ってカクカクする)が始まります。
普段仲がよいうさぎ同士でも、
ふとしたことで喧嘩になったりもしますので、
1度に沢山会わせる場合は
常に見ていないと怪我をすることがございます。
男の子同士は子孫を残す時にライバルとなります。
仲良くなることは難しいです。
また、うさぎは年中子孫を残せる動物です。
男の子と女の子は繁殖が始まります。
多頭飼いをしている方は、
別々のケージで別々に部屋で出しているケースが多いんです。
相性がよければ問題ないのですが、
1匹で飼うよりもとても大変になるのがうさぎの多頭飼いです。
よってあまりお勧めは出来ません。
犬や猫など他の肉食動物と一緒に飼うことも難しいです。
猫とうさぎの成功例はありますが、
その場合、うさぎが先にいて、
うさぎの方が立場が上だと成功することもございます。
ですが本当に難しいと思います。