うさぎの理想の食生活について 

うさぎの理想の食生活について

健康でいつまでも元気でいてほしい…

うさぎさんは大切な家族ですから、そう思いますよね。

ただ…

近年、うさぎの医療は発展しましたが、

うさぎの病気の発生率は増えています。

品種改良や繁殖における先天的なものもありますが、

食生活が影響する後天的なこともあります。

うさぎの理想の食生活について2

今回、飼いうさぎの現在と過去の

食生活(野生のアナウサギ含む)を対象に考察致しました。

昔と現在で何が異なるのか…

うさぎの理想の食生活について3

まず、現在のうさぎの祖先はアナウサギです。

野生のアナウサギの食生活は栄養の乏しい草や、

木の皮をかじって食べています。

うさぎはそのままでは栄養は足りません。

そこで、うさぎは食べたものをお腹の中で発酵させて、

栄養価を高めた後、それを体外に出し、

もう一度食べて栄養を補っています。

うさぎの理想の食生活について4

これは食糞と呼ばれています。

ちなみにラビットフード(ペレット)はなぜ作られたか

みなさんはご存じでしょうか?

うさぎの理想の食生活について5

昔はうさぎは愛玩動物ではなく、

家畜として飼育されていました。

栄養の乏しい草や木の皮では、

育つのに時間がかかり、

細身のうさぎになってしまいます。

その為、「早く育てて、肥らす為に人工的に栄養価が高く、

安価で嗜好性の高いうさぎの食べ物を…」

との理由でうさぎのペレットは作られました。

早く育てばいいので、

これにはうさぎの健康は考えられていませんでした。

うさぎの理想の食生活について6

野生のうさぎさんは少ない栄養で生きています。

ちなみに、うさぎさんは生後6ヶ月で骨格が形成され、

身体の大きさがほぼ定まります。

うさぎの理想の食生活について5

生まれてすぐのうさぎは、

お母さんうさぎのミルクを飲んで育ちます。

野生のうさぎはその後、

栄養価の低い草や木の皮を食べて育ちます。

日本では、「家畜としてのうさぎブーム」だった頃、

畜産農家では余った野菜でうさぎを育てていました。

また少し前の常識は、

「うさぎに水を与えると死んでしまう」と言われていました。

生き物ですから、水分をとらないと死んでしまいます。

うさぎと水分の関係は下記の記事にて記載しています。

うさぎに生野菜(水分)は大丈夫?~うさぎの咀嚼について

もう一つ…

ペレットの与えすぎは不整咬合の原因にもなります。

うさぎの理想の食生活について7

野生のうさぎや家畜としてのうさぎがブームだった頃、

現代ほどうさぎは病気になっていません。

うさぎの理想の食生活について8

現在は、食生活の乱れがうさぎの身体を弱めている

原因の一つだと考えられます。

では、ペレットは不要なのか?

野菜の中には免疫をつけるものなどもあるため、

野菜の栄養バランスをきちんと考えられれば、

ペレットは正直、必要ないんです。

ですが、野菜だけですと高価で

栄養バランスを考えるのも一般的には難しいです。

ですので、ペレットを与えないということも難しいのです。

うさぎさんは常にお腹を動かしている必要があります

(24時間何も食べないと危険な状態になります)

うさぎの理想の食生活について8

主食は常に食べ続けていられて保存もできる牧草が主食

栄養と水分、歯を正しく削る為に副食の野菜

栄養の補助食としてペレット(体重の1~3%以下)

一般家庭でも出来る

うさぎの理想の食生活だと考えられます。